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許されようとは思いません (新潮文庫)

許されようとは思いません (新潮文庫)

許されようとは思いません (新潮文庫)

作家
芦沢央
出版社
新潮社
発売日
2019-05-29
ISBN
9784101014319
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許されようとは思いません (新潮文庫) / 感想・レビュー

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短編集。どれもはらはらしながら結末が、気になってあっという間に読了。1作目の『目撃者はいなかった』なんて、仕事をしている身としては凄く気持ちがわかるけど、こんなことは絶対しないな、でもわかるな、と思うとやはり、誰にもばれずに仕事のミスをカバーすることは出来ないなと怖くなりました。『姉のように』が1番好きです。

2019/08/19

ミカママ

前回読んだ長編が肌に合わず、もう読まんでもいいかな、と思っていたのだが、読み友さんから「あとこれだけ読んで」と言われて。苦手なはずな短編集がスルスル読めた。そして心理描写の妙。『姉』以前にも感じたけれど、著者さんは過去、子育てに苦労されたご経験が?『目撃者』もよかった。あるよね~仕事のミス、「なんとかごまかせぬものか」って。そんなボタンの掛け違えがどんどん緊迫感帯びてくる。ラストの表題作、田舎の閉そく感を描き切ってくれたね。最後まで我慢をして死んでいった祖母が哀しかった。

2024/08/10

mae.dat

芦沢央許すまじ(嘘)。表題作を含むパターンのバラエティに富んだイヤミス短篇5作。身構えつつ読んだけどさ、どんどん悪い方へ転がる点が流石と言うか、気が重くなるね。最後はどんな心理状況だったの。主人公氏では無く周りの登場人物がね。それを考察してみたり、その後を考えるのは脳が拒絶しているみたい。余韻まではとても楽しめず。まだまだ甘ちゃんやな。特に育児に勤しむ『姉のように』かな。状況をコントロールできなくてね。辛い。でも嘘だと思うよ。反抗期は確かに大変だけど、巧く乗り切るとボーナスステージに入るから。頑張って。

2024/10/15

あきら

面白かった。 その先の曲がり角に何かがある。 それだけは分かるんだけど、見たくないような見たいような、みたいな感じ。 すべての話が秀逸な展開で、米澤穂信さんの満願を彷彿とさせた。

2021/12/02

nobby

もう誰にも分かりやすい“The イヤミス”短編集。5篇ともに、最初から嫌な予感を漂うまま迎えるラストには一捻りあって救いがない…必ずしも間違っていると思えない言動によって導かれる展開が生々しくゾッとさせられる。圧倒的なのは表題作「許されようとは思いません」その台詞の真意に至った時の重みは相当なもの…いよいよの結末とカバー裏オマケ「なれそめ」読んで何とか救われる。一番のオススメは「目撃者はいなかった」一つの誤魔化しが事態を悪化させた上での結末が衝撃的!「姉のように」でのミステリ展開は気付けず悔しくも上手い!

2020/06/28

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