号泣 (新潮文庫 ま 56-3)
号泣 (新潮文庫 ま 56-3) / 感想・レビュー
巨峰
誰もが真犯人ぽくて、そういう先が読めなかったところが良かったです。「号泣」って改題は、新たな読者層を狙ってのことだろうなあと。元々の前川さんのファンだけじゃなくて、本屋で手を取った人が一定数いるので、改題は半分派成功かも。
2023/12/03
なっち
相変わらず陰鬱なトーンで話が進む。百合がいろいろとかわいそうな目に遭い過ぎ。最後もバタバタと終わりを迎えてしまった感が。
2023/07/14
稲田紹
最初は、コリャ面白いと読み進めていたが、とにかくクドイほどに名前が。というのも極端な話し、3行の内に同じ名前がダラダラ。動作を説明するだめだろうけど、もう少し上手く書けないものか。ひどすぎる。それからトラウマになってしまいました。
2023/12/26
じーつー
恵まれた環境ではない中で夢を追う百合。 その過去には悲惨な事件に巻き込まれたものがあり、今になって身の回りで起こる不審な出来事に事件の陰を認識する。 タイトルである『号泣』はこれ以上ないくらいに物語を適切に表していると思った。 読んでいて涙が流れるものではなかったけど作品を端的に表していて、『号泣』といった単語だけのシンプルなタイトルも作品からそのまま出てきたように感じる。 原題『愛しのシャロン』もよかったかもしれないけど、『号泣』として読んだ後はこの改題がとても素晴らしいものであるように感じている。
2023/07/26
カブリオ
過去に被った事件の影響で凡そ恵まれた環境で生きて来たとは言えない女性が、元犯人の釈放とともに陥っていく恐怖を描くお話。過去の事件の状況と犯人の心情とともに現在起こる出来事で主人公が追い詰められていく。序盤で真犯人と思われる人物が登場するのだが、それを否定する場面も描かれ残忍な事件に対して読者の想像する先を微妙にずらしながら物語が進行するが、ストーリーテリングの上手さというものなのか、分かりそうで分からないので残忍な事件と相まって怖さが増します。ただ真犯人がこの犯罪を起こした真因をもう少し描いて欲しかった。
2024/08/03
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