たとえる技術 (新潮文庫 せ 18-1)
たとえる技術 (新潮文庫 せ 18-1) / 感想・レビュー
kinkin
もののたとえを教える本。なんだけど載ってるたとえはどれもしっくりこないものばかり。ポンと膝を叩けるようなのはなかった。もののたとえというのはその場に応じて小気味よく使えなくてはダメだと思う。本に教えてもらって習得する技術みたいなものはそもそもないのではないだろうか・・・・途中から読むのが面倒になって止めました。解説は高橋源一郎さん。図書館本
2019/11/24
佐島楓
比喩、とくに「~のような」の表現のバリエーションをぶちまけてくださった作品。こ、これは共感できるのだろうか……? という直喩もちょいちょい混じるのはご愛敬。どこに感性のアベレージを持っていけばよいか、ということを考えさせられた。
2019/10/04
けんとまん1007
たとえること。中にも書かれているとおり、相手によって伝わり方が全然違ってくる。共通項であればいいのだが、そうでない時は難しい。確かに、技術の一つとしてあるとは思うが、それを支えるものがないとできない。知識、語彙が絶対的に必要だ。それは、例文を見るだけでも十二分にわかる。金田一先生のようなボキャブラリーが必要だ。
2021/01/26
ちぇけら
この本は、長年物置の中でガラクタとして放置されてきたが、実は歴史的価値があり地元の博物館から寄贈を依頼された屏風のようだ。比喩なんて、まして直喩なんてダサイという意見を粉砕する魅力的なたとえの数々が、出し惜しみされることなく列挙される。ことばと妄想を愛するせきしろだからこそできることだろう。ぼくは村上春樹、せきしろを比喩の二大巨頭として掲げてもいいような気がする。うまい比喩には、「『たとえる技術』でせきしろが書いているような比喩だね」と言いたくなった。本書を読めば、それが最上の褒めことばだとわかるだろう。
2019/11/29
あつこんぐ
気の利いた“たとえ”でこの本のことを説明したいのですが、なかなか良いたとえが出てきません。「中学校の英語の教科書に載っている英語の訳のような本?」真面目に書いてるけどちょっと変みたいな。このたとえは何人に伝わるでしょうか…(笑)
2020/03/13
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