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いつもの雑踏いつもの場所で (新潮文庫 や 28-2)

いつもの雑踏いつもの場所で (新潮文庫 や 28-2)

いつもの雑踏いつもの場所で (新潮文庫 や 28-2)

作家
山田太一
出版社
新潮社
発売日
1988-03-01
ISBN
9784101018126
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いつもの雑踏いつもの場所で (新潮文庫 や 28-2) / 感想・レビュー

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団塊シニア

30年前の作品であるが筆者のシナリオに賭ける思いが伝わってくるエッセイである。他人事と思わせないドラマ、現実を反映させればいい、それだけで意味があるといってる筆者の言葉には共感できる。

2013/05/13

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

読友さんのレビューに惹かれて。

2023/02/16

ぶうたん

35年前に刊行された3冊目のエッセイ集とのことである。中で印象に残ったのは、著者が医者の友人に「何年たつと患者の死が平気になるのか」とうっかり問いかけて「平気になどなれるか」と激怒されるエピソードと、ヴォネガットの言葉について触れた一篇。後者は愛することはできなくても親切にすることはできるのではないか、寛大になることはできるのではないか、と言うことだが、自粛警察だの他人を責めることしかしない厭なことばかりがまかり通る昨今の状況を鑑みて胸に響いた。次は小説は読みたい。

2020/05/14

ネギっ子gen

『私の好きな言葉』で、カート・ヴォネガットの「愛は破れても親切は勝つ」という言葉を知る。「他人を愛さなければならないというのは、自分には荷が重いが、親切だったら努力すれば出来るのではないか、他人に対して寛大だったり、やさしかったり、礼儀正しかったりそんなことだったら出来るのではないか、というのです。人間について、愛について、深い体験をして来たリアリストの言として胸を打たれました」と著者はこの短文を結ぶ。その通りだと、当時「人は本当の意味で愛せるか」という思いに沈潜していたので、救われた思いがした言葉です。

2019/10/10

ぽねごん

山田太一さんの作品を全く知らない状態で読んだエッセイであったが、非常に面白く読めた。「まえがきにかえて」を読んだ時点で日常にあるリアルな台詞に真摯に向き合っているのだなと感じた。柔らかい文体に温かみや人間味が滲み出ている。書き抜きについて書かれていたが、本書にも随所に書き抜きしたい言葉が散りばめられいたと感じた。

2013/08/20

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