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丘の上の向日葵 (新潮文庫 や 28-7)

丘の上の向日葵 (新潮文庫 や 28-7)

丘の上の向日葵 (新潮文庫 や 28-7)

作家
山田太一
出版社
新潮社
発売日
1992-02-01
ISBN
9784101018171
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丘の上の向日葵 (新潮文庫 や 28-7) / 感想・レビュー

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あつひめ

女にはない、男の不安みたいなものを感じた。女は身籠れば相手は誰なのか察しはつく。男はもしかしたら自分の知らないところでわが子が育っているかもしれない不安と言うものを心の片隅で抱えているかもしれない?世の中にはそんな事を何とも思わずに生きている男が大半だと思うけど。夫婦はどうして会話が成立しなくなるのだろう。この家庭のように、答えを求めたら傷が深くなるから聞かない振りをして何食わぬ日常を過ごす事を選ぶのか。それが夫婦円満モドキの方法なのか。少し寂しくなった。振り回された兄妹モドキの二人の未来が気になる。

2012/08/16

Nick

平穏な日常を送っていた研究技術者に起きた想定外の出来事。突然の息子の出現、美しい女性との邂逅。家族との選択。結果としては、破局には至らず。生きることの醍醐味を味わったんだと思う。これから、踏み込みなかったことを悔やむか、それとも家族を捨てなかったことを感謝するか、に関心がある。

2021/01/13

桜もち 太郎

洗剤会社の研究員である男と結婚前に関係のあった女の不倫劇。山田太一のドラマにもなった物語。内容もやはりドラマの流れのようにスルスルと進んでいく。言葉のやりとりもドラマ的。自分の生活をかえりみるとドラマのようには行かない。劇的に不倫の相手に巡り会うってことはないよなぁ・・・。やっぱり小説・ドラマの世界だと思った。

2014/08/28

ネギっ子gen

朝日新聞で連載され単行本に。その後氏自身で脚本化しドラマ化。TVではブルガリアン・ヴォイスを効果的に使用していたのが印象的だった。文庫本は、解説が河合隼雄先生だったので、即購入。「日常の生活をかっちりと生きている人間が、途方もない非日常に引き込まれる」「性の背後には宗教性がある。性を受け入れるにしろ、拒否するにしろ、人間存在の深みへとたじろぐことなく下降してゆくことを強いるものがある。しかし、そうするには荷が重すぎた孝平と芙美は性関係をもってしまう。最後には、向日葵が残される」とは、河合先生の見事な要約。

2019/10/10

rymuka

読書録あり → http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-106.html

2024/02/25

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