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早春スケッチブック (新潮文庫 や 28-8)

早春スケッチブック (新潮文庫 や 28-8)

早春スケッチブック (新潮文庫 や 28-8)

作家
山田太一
出版社
新潮社
発売日
1992-02-01
ISBN
9784101018188
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早春スケッチブック (新潮文庫 や 28-8) / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

【お前ら骨の髄までありきたりだ!】突如の訃報……。密かにこの日が来るのを恐れていた。早々に入手した『 山田太一未発表シナリオ集』(国書刊行会)も、ずっと読めずにいる……。今回の報に接し、本棚の前に立った。選んだのが、この本。カメラマン・和彦が視神経に腫瘍があることが分かった際の心情を述べるシーンを再読する。別れて暮らす実子・和彦への魂の訴え。「人間てものはな、もっと素晴らしいもんだ/自分に見切りをつけるな/その気になりゃ、いくらでも深く、激しく、ひろく、やさしく、世界をゆり動かす力だって持てるんだ」と……

2023/12/01

おさむ

「半沢直樹」とは違い、1983年の放送時の平均視聴率は7・9%。しかし、脚本としての良さは確実にこちらに軍配があがります。(山崎努演じる)「沢田竜彦」の存在感に終始、圧倒されます。「ありきたり」=平凡な日常に対する嫌悪、誰もが心のどこかに持っている「蒼さ」が揺さぶられます。いつまでも「蒼さ」を忘れない山田太一さんの真骨頂であり、最高傑作です。

2013/10/23

りょうちん

ドラマを観てからのノベライズ本だったか?ドラマに軽い衝撃を受けました。その後何冊か山田太一さんの小説を読んだ。

そしゃく

こうも自分の感情的な内部、深層を揺さぶられると、感想なんてものが浮かばない。ただ、絶版になったこの作品を手に入れ、自分の目で全編を読めたのは大変なことだと嬉しく感じる。きっとそれがすべてだ。私も何かを深く深く好きでありたい。竜彦の言うような心のことを忘れずにいたい。自分を克服して自分以上のものになろうとする意志を持ち続けたい。そうして、またいつかこれを再読したいと思う。

2012/10/28

gummihiko

本当に素晴らしいホームドラマだった。家族って良いもんだなあ。

2009/05/23

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