今朝の秋 (新潮文庫 や 28-11)
今朝の秋 (新潮文庫 や 28-11) / 感想・レビュー
ネギっ子gen
笠智衆を主役に据えたシナリオ集「ながらえば」「冬構え」「今朝の秋」「春までの祭」の4作を収録。時折挟まれた数葉の写真が、実に染みる……。宝物の一冊。「あとがき」で、<笠さんの姿には、男の多くに自分もあのようなフォルムを手に入れたいという気持を静かにかき立てる魅力があり、そのときも私は近親の死に直面した時、自分もあのようでありたいと、笠さんに見惚れていた。/弱さではなく強さの表出としての緩和。深く人生を知った上での寡黙。あるいは諦観、質素、不器用、頑固。そのようなものへの讃嘆を笠さんを借りて口にして>と……
2023/12/06
おさむ
山田太一の笠智衆へのオマージュを表した4作品の脚本集。市井の人々の暮らしをうまく切り取る山田節はさすが。映像もみてみたい。ただ、今みると、古くさくて、いまいちなのかなあとも考えます。ドラマは時代の映し絵ですから。
2014/10/15
カツェ
映像を見ずとも笠智衆の姿が思い浮かぶような、見事なあて書きぶり。
2014/01/07
らり
4作、すべてが笠智衆さんが主役のドラマの脚本なんだけれど、読みながら自然に笠さんの動作、言葉、としてはいってくる。ドラマも見てみたいなあ。
2013/06/27
えいとうっど
極めて個人的なお気に入り度合い:★★★★★5点
2016/11/14
感想・レビューをもっと見る