青春ぐんぐん書店 (新潮文庫 ね 1-5)
青春ぐんぐん書店 (新潮文庫 ね 1-5) / 感想・レビュー
やも
1976年、酒田市の書店の息子・拓也は高校生の時に酒田大火を目の当たりにする。父の経営する地方書店は焼け落ち、自分自身や人の優しさや浅ましさにも触れ、ほんのりとした恋もし、成長をする。そして月日は経ち大人になった拓也は…。 こちらの本、実話ベースとのこと。1人の少年のドキュメンタリーを観ているみたい。拓也に限らず、ご両親や同級生もいい面ばっかじゃないんだよね。そこに人間らしさと青春を感じて想像以上にグッと来た。モデルになられた本屋さんはもう無いらしい。…もっと本屋さんを応援していかねばと思った。★4
2022/01/16
りえこ
火事にあった本屋さんの再建のお話。主人公が店や家族と共に大人になっていく。本屋さん、やはり魅力的な職業だな。難しい仕事だけど…
2012/12/28
Book Lover Mr.Garakuta
速読の練習:山形県庄内酒田市の本屋にまつわる話。
2019/05/11
みく
古本市で購入。教科書で読んで以来初めて読むねじめ正一さん。1976年の出来事、私は当時生まれていなかったけれども…人が関わり起きる問題や、悩み努力して迷う姿は一緒。ただ、この小説に出てくる人は皆さん本当にタフネス!生きている生命力を頂きました。人と人との関わりが暖かく、時にヒリヒリと感じる小説でした。
2015/01/19
kimumaki
この小説の舞台はワタシの第二の故郷、山形県酒田市。酒田は私が生まれた年に大火事に遭って、街の大半を焼失してるんです。つい先日祖父と会ったときにちょうどこの話題になって、母と叔母が駆けつけた話や、祖母が隣の家に家財道具を運んだ話を聞いただけに文中で主人公や主人公ののお父さんが街を駆けずり回るシーンや、主人公の兄が駆けつけてくるシーンではあたかも主人公の隣で一緒に火事を見ていた一人が祖父であり、主人公の兄と一緒に列車を乗り継いで来たのが叔母だったのかと錯覚するほど。
2001/01/20
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