百年の預言〈上〉 (新潮文庫)
百年の預言〈上〉 (新潮文庫) / 感想・レビュー
James Hayashi
ヴァイオリニストの天満敦子がモデルとなった小説。慣れないルーマニアの地名や名前で読みづらさを感じたが、すぐに慣れ東欧での恋愛と100年の謎に包まれたミステリーに読み応え十分。東欧革命の前夜に、ルーマニア近代音楽の祖と呼ばれるポルンベスクの残した楽譜を主題に、外交官とヴァイオリニストの女性の恋愛を織り込んだ大作。下巻へ。
2019/07/06
かこりむ
想像以上に壮大でファンタジックな物語。ルーマニアといえば、白い妖精ナディア・コマネチ、そして失脚したチャウシェスクの画像・・・ほぼそれしかイメージできないという知識の無さ(-"-)。本書を読むことで少しだけ身近な国になりそうだ。とにかく楽譜の謎が気になるので下巻に進もう。男女の四角関係は、何ともまどろっこしく感じるが、若いビエナが傷つかなければいいなと思う。本筋とは関係ないけど、クリムトの表紙の方が良かった(出版社が違うのですね)。図書館本だから文句言えませんが。言ってるけど。
2015/09/26
tonakai
メロドラマ部分と亡命物語部分、ミステリ部分がまだあまりうまく融合してないが、これからまとまっていくのかな
2014/11/17
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