百年の預言〈下〉 (新潮文庫)
百年の預言〈下〉 (新潮文庫) / 感想・レビュー
James Hayashi
ロマン溢れる素晴らしい大作だった。チャウシェスク政権崩壊(東欧革命で唯一処刑された国家元首)とルーマニア革命の時代に、音楽に秘めたミステリー、大人の恋愛を交えた著者の渾身を込めた作品。ルーマニアの古井戸が金沢と繋がっていたり、男女の睦み合いをマグマと火と鉄と火薬と表したり詩的な表現。日本とは馴染みない国の文化や国民性を知り、下巻冒頭と後半にはルポの様に書かれているのが、リアリティーを盛り上げ興奮させられた。チェコのビロード革命時にビートルズのヘイ・ジュードが歌われ、革命を支えられたと聞くが、続く→
2019/07/06
かこりむ
かなり斜めに一気読み。楽譜の重要性がよく理解できなかった。物語のスケールの大きさを読み込めなかった。でも、一生行くことはないかもしれない、ルーマニアという国に思いを馳せることができたのは良かったと思う。この物語を書くきっかけになったという天満敦子さんの「望郷のバラッド」を聴いてみたい。
2015/09/27
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