真珠夫人 上巻 新潮文庫 き 1-3
真珠夫人 上巻 新潮文庫 き 1-3 / 感想・レビュー
シルク
主人公瑠璃子のモデルが柳原白蓮だと小耳に挟み、読みたくなり購入。ありがちだけれど、今「アンと花子」の蓮様に惚れこんでいる最中なもので…。菊地寛作品を読んだのは初めてですが、「こういう日本語の表現あるんだ。なんかいいなぁ…」と、日本語の美しさを感じつつ読みました。言葉を堪能したくて、読むスピードを意識的にゆるめる程新鮮な体験。「いやいや。出ていくがいい。志を異にすれば親でない、子でない、血縁は続いていても路傍の人だ。(以下略)」(124頁)
2014/08/23
田中峰和
女性に参政権が付与されるずっと前の時代だが、大正デモクラシーの影響で、こんな女性の出現もあるのかもしれない。成金の富豪が催した大宴会に出席した恋人たち。彼らは主催者の荘田の悪口を言い募る。それを聞きつけた荘田は美貌の男爵令嬢瑠璃子への復讐を誓い、彼女の父を破滅に追い込んで、娘をがんじがらめにしてトロフィーワイフとする。恋人の父の斡旋という事実がさらに彼女を苦しめたのだが、瑠璃子は結婚しても絶対に荘田に身をゆだねないと誓う。ずる賢い瑠璃子は次々と言い訳を考え荘田から逃げ続ける。メロドラマの基本パターン。
2023/06/29
エビアン子
なぜ買ったのか、誰のお勧めなのか全く思い出せず、本棚の重荷になっていたが、こんなに面白いとは。まさしく昼ドラ!数年前までは、お父様と呼ぶ少女が居たんだなー。早く下巻を読みたい。
2022/11/04
かよこ
読みやすいし面白い。昼ドラ見てたんだけど全然憶えてない。こんな内容だったか。下巻でどうなるのか、ドキドキ(≧∇≦)
2015/04/01
巻 物
金の力で全てを手に入れようとする傲慢な男、それに従う利己的な社会に対し、美貌の乙女・瑠璃子は執念の報復を誓う。
2011/01/14
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