名もなき星の哀歌 (新潮文庫)
名もなき星の哀歌 (新潮文庫) / 感想・レビュー
納間田 圭
「ちょっと恥ずかしいけど聞いてください、星名ひとみでスターダストナイト」…イントロが始まり…ギターの一音一音が夜空を突き刺す。神出鬼没の路上ライブ。放浪の歌姫の…歌詞と過去に秘められた謎…。対して、半人前の銀行員と…漫画家の夢を持つ男。二人は謎の裏稼業を持っていた。それは”記憶”を取引できる不思議な店。その店は人の記憶を小さな瓶詰めにして…売買している。ノルマは二人で1000万を稼ぐこと。「人は誰だって一つや二つ墓場まで持っていかねばならない苦悩を抱えている。それが生きることであり人間である痛みなんだ」
2022/10/18
ぺんぎん
記憶の売買というファンタジー要素、プラスミステリーと青春要素と盛りだくさんな内容。前半散りばめられた伏線がどんどん回収される展開はとても鮮やか。引き込まれるまでやや時間を要するけどいつの間にか読むのを止められなくなる。
2022/09/13
三代目けんこと
読み終えて思った。『名もなき星の哀歌』、うん、いいタイトルだ...。
2022/10/28
あきら
後半から読むスピードが一気に上がった。 伏線と回収は鮮やかでした。登場人物が多くなく、置いてけぼりにされない安心感で読めます。 今見ている星空は恐竜が生きている時代のものかもしれない、か。
2021/11/09
うまる
【マン読:星3】記憶の売買とほんのり青春ミステリ。謎の核は概ね予想通りでしたが、謎を紐解く段階や、記憶の断片を間に挟む構成が上手なので、飽きずに楽しく読みました。巌さんのエピソードを入れる事で、単にお金儲けだけじゃない店の存在意義がわかるのも良くできています。辻堂さんと帆立さん、推し作家2人の推薦帯を見て手に取りましたが、3人はお知り合いなんですね。推し作家同士が仲良しって何だか嬉しい。
2022/07/25
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