遥拝隊長・本日休診 (新潮文庫 い 4-3)
遥拝隊長・本日休診 (新潮文庫 い 4-3) / 感想・レビュー
tomi
「遙拝隊長」田舎の部落に戦地から帰還した元陸軍中尉の男。戦地で頭を怪我してから異常行動を繰り返す彼は、戦争が終わっても軍人と錯覚し、村人たちを捕まえて号令をかける。彼の頭の中ではいまだに戦中なのだろう。のどかなユーモアを交えながら、戦争の愚かさを静かに訴えた佳品。
2023/03/20
fseigojp
『本日休診』は喜劇として語られることが多いが、結構悲惨な時代状況です ちょっとブラックユーモア的かも 映画も最高 三雲先生の東奔西走はすごく、かっこよかったです
2015/07/31
いの
戦争のこと軍事国家であったことその批判を井伏氏は口にしているわけではないのですけれど、反戦を強く意識していることを感じます。この2作品でもそう思いました。そして残された者はどうやって生きるのか考えることになります。「遥拝隊長」の心は戦争に残されたままです。同様に過去の産物の中で生きている母親のことも気になりました。それでも生きなくてはなりません。特に「本日休診」で他人を受け入れる姿と人との繋がりは印象深いものです。戦争後の人と人との日常を語りながら氏のユーモア精神が生かされた昭和の名作だと私は思いました。
2019/08/07
そうたそ
★★★★☆
双海(ふたみ)
どことなくユーモラス
2014/08/01
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