釣師・釣場 改版 (新潮文庫 い 4-11)
釣師・釣場 改版 (新潮文庫 い 4-11) / 感想・レビュー
さっと
再読。版元は同じだけど、装丁ちがいで開高健の解説(全集月報の転載だけど)付きなのでつい手にとってしまった。釣りといっても、川釣り、海釣り、ルアー、生餌、まぁ、様々あって、その土地ごとに魚の呼び名も違えば、珍重される種も異なる。んで、必ず名人がいる。仕掛や合わせるタイミングといった描写は釣りをやっている人じゃないとなかなか想像しづらいだろうけど、そういう専門的なところは置いても、淡々と飄々とした感じ、いまどき新鮮かも。ますじぃもすっかり古典だね。
2017/11/27
フリウリ
●千葉の大原で揚がる鯛は上物p25●土左衛門との遭遇。「漁をさしてくれれば揚げてやる」、竜宮さまの引き合わせ、揚げる時には船も土左衛門も汐になぜか流されないp33●鮒や鯉を小包で送るときは茶殻や濡らした新聞紙を口に突っ込み、濡らした新聞紙で巻くp41●ヤマメやカジカは出水の前に小石をのむp67●庄内では釣りを「勝負」というp115●囮のアユが弱ったら腹にオモリを入れるp137●福田蘭童のフナをつかむ芸p145●鯛は俎の上で三べん跳ねても味が落ちるp181●前の鯛、明石の鯛、鳴門の鯛p196 7/10
2020/09/18
k.t
井伏鱒二が釣り場を訪れ、名人といわれる釣り師から釣りの極意を聞きながら、本人も釣りをする。その様子をエッセイにしている。ちょいと古風な文章と素朴な彼の物言いが楽しい本だ。どっぷり釣りを満喫する本ではないかも。
2015/06/24
ヒカル
釣りしたいな〜。福田蘭童から開高健に伝わった秘儀がその後誰かに引き継がれたのか気になります。
2013/11/23
マガジンひとり
川に海に井伏先生の釣り行脚。単行本の旧仮名も味わい深い
2013/05/13
感想・レビューをもっと見る