井伏鱒二対談集 (新潮文庫 い 4-10)
井伏鱒二対談集 (新潮文庫 い 4-10) / 感想・レビュー
もりくに
井伏鱒二(1898~1993)は生涯に、40編の「対談」と34編の「座談」と19編の「インタビュー」を残している。この本はその中から、70年代から15年間位に行われた10編の「対談」をピックアップ。いずれも「座談」の「名手」の名に相応しく、相方との息もぴったりで、どれも面白く一気に読んだ。まずは「文学・閑話休題」と題された「永井龍男」との対談。志賀直哉が亡くなった時なので、その話題から。二人とも、志賀直哉への強い「敬愛」の情がある。永井はこっそり志賀の後ろに回り、「どんな匂いがするか」と嗅いだ、と。 →
2020/10/21
go
面白かった。あとがきで安岡章太郎が取り上げてるけど、「もう死のう、井伏」「うん、死ぬか、しかしもうちょっと待て」とか独特の面白さがあって良いですね。これは時々読み返したい対談集でした
2022/09/25
ウチ●
今月は「対談集強化月間」と、いうことで(笑)積ん読より。表紙をめくるとそこには・・・何とも福々しい鱒二氏の笑顔。しかし、よくよく見ると瞳の奥には一筋縄ではいかぬ眼光。深沢七郎、神保光太郎、永井龍男、開高健、尾崎一雄、河上徹太郎、安岡章太郎、河盛好蔵、三浦哲郎・・・いずれ劣らぬ顔触れとの、軽妙な中にも寸鉄の如き言葉の応酬。安岡曰く「井伏さんが対談集を出されるのは、これが最初であるという。」つまるところ、巨匠最後の対談集。巻末の安岡との対談「昭和を送る」にある昭和天皇とのやりとりが最高ですよ!
2013/09/16
pogeko
牧野信一に泣かされた話が印象的
2016/09/12
熊吉
読み終わったとは言っても河上氏との対談の部分だけなんだけど(ごめんなさい
2013/08/01
感想・レビューをもっと見る