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他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫)

他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫)

他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫)

作家
池田清彦
出版社
新潮社
発売日
2006-04-25
ISBN
9784101035222
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他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ホークス

元本は2002年。著者はTVで見かける生物学者。本書では、当たり前なのに忘れがちな事を明確に述べている。「だれもあなたのことを無償で大切にする義務はないし、だれかに無償で大切にされる権利もない」「日本の学校は、個人の自立を妨げるように妨げるように機能しているとしか思えない」など。そんなこと分かっていると思っていたが、自分に都合よく曲げて考えていた。空気も世間も大嫌いと言いながら、少しずつ依存していた。本書は私にとって貴重な箴言。著者は、生き物の自然な賢さを尊重する。「上品」の感覚にとても納得した。

2020/11/03

zag2

過激な物言いになっているけれども、ホンネでこんな風に考えている人も結構いるのではないかと思う。かく言う自分もさほど遠くない思いがあるが、それを実際に表に出して発言し、行動するかは別の問題。おそらくは著者も、こう言いながら現実と折り合いをつけつつ日々を過ごしているのだろうと想像している。ただし、本当に辛くなった時に、こんな風に割り切っても良いという言説があることを知っているのは、十分救いになると思う。

2021/12/31

ATS

★★☆前半は面白かったが、後半はあまり興味がなかったので斜め読み。要は世間の物差しにあてはめず、自分の物差しをもって行動せよということ。ひろさちやさんの考えに似ているなぁと思った。

2016/12/27

Tomomi Yazaki

これは、最近多読している池田先生のちょっと若い頃の本で、楽に生きる為の斬新な考えを説いています。スピード違反や飲酒運転の取締りは無駄?なぜなら、それで事故を起したら即懲役にすれば自ずと減る、などの過激な見解もあり、中々面白い。ボランティアもいらない。奉仕活動と称し慰問するのは皆が喜ぶわけではなく、有難迷惑も結構多いから、会場代を有料にすればボランティアも激減する。多大な干渉や押しつけはやめて、要は他人を意識せず、かと言って無視はせず、気取らないのが楽に生きる秘訣だそうです。それが中々出来ないですよねー。

2021/12/16

テツ

他人をコントロールしたがったり、勝手な期待を抱いて勝手に幻滅したり、社会にはそんな人間がいかに多いことか。ぼくはそうされたくないので、他人にもそうしたくない。仲の良い友人知人はたくさんいるけれど、そうしたいつ目覚めるか解らない不愉快さを内包したつきあいは誰が相手だろうが、どんな関係性だろうがごめんだ。個人主義を貫きながら最低限の社会性を纏い生きていくためにはどうしたらいいのか。みんなそれぞれ違うスタイルがあるだろうけれど、そんな個人と社会との齟齬に悩み苦しむ若者たちの気づきになりそうな良い内容でした。

2023/01/16

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