38億年 生物進化の旅 (新潮文庫 い 75-6)
38億年 生物進化の旅 (新潮文庫 い 75-6) / 感想・レビュー
小梅
38億年の生物進化を200ページで。突然変異してから、それに適応した環境に生息場所を変えていく。まさに目から鱗でした。今日は新潮講座で先生から直接レクチャーして頂けるので楽しみです!
2016/04/19
B-Beat
◎地球誕生から46億年、生命誕生から38億年というのは、テレビの科学番組などで既に見聞きしていた知識だったけど、本作品はその生命誕生から現在までの「生物界」を駆け足で辿ったお話。たんぱく質やRNAやらDNAとか専門的知識に疎いながらも全く酸素のなかった当時の地球の深海奥深くの海底火山の噴火口近く、太陽の光も届かない高熱化と冷却が頻繁に繰り返されるそんな場所で生命誕生の産声が聞かれたのではないかとのお話は何とも大らかというか日常の些事を忘れさてくれる心地よさだった。
2013/06/10
Tomomi Yazaki
多細胞生物の誕生は地球の全凍結による。それが嚆矢らしい。進化は偶然もその大切な要素。DNAの発動も例外ではない。魚から両生類への過程で手脚が発生したのではなく、俄かには信じられないけど魚の時点で大腿骨や脛骨などが偶然出来たそうです。それも生存に有利ではなく、たまたま出来ただけ。そしてそれが合う環境を自ら選んで進化する。つまり意思もまた進化の流れに寄与している。完全にダーウィンの進化論を否定している、そんな常識を超える内容が盛り沢山。この一冊で38億年という途方もない進化の流れを知ることができます。
2024/07/02
しゅわっち
いい本でした。長くなりがち話を簡潔に書いてくれています。飽きやすい私には、ありがたい本でした。また、著者が、最終章に書いているが、進化と生命という問題意識を持ちながら書いているので、自分が、生命に対する言葉にうまく表現できない疑問点にも光明を与えてくれる本でした。他の本では、部分的に理解できることがこの本は、生命の流れの考え方を示してくれて、納得できるものでした。著者に感謝いたします。生命は、維持しながら進化するには、複雑化するしかなく、環境変化が起きた場合、進化して膠着化し、絶滅するのは、納得しました。
2021/04/20
紅花
主に系統のお話。解剖学的なお話しは文章だけでは分かりにくい。知らない名前も多いし、○○門とか○○目とか、系統的に説明してある部分も表があると、もっと面白く読めたかな。でも、38億を200頁なので無理かな?突然変異とか適応とかの話など、ダーウインの進化論が正論と思っていたので、とても興味深く読みました。
2014/11/26
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