日本語の水脈: 日本語の年輪第二部 (新潮文庫 お 11-3)
日本語の水脈: 日本語の年輪第二部 (新潮文庫 お 11-3) / 感想・レビュー
ダイキ
「『源氏物語』には、“なさけ”という言葉は百回以上も使われている。しかしこれは、肉親の間の愛情を示すには一度も使われていない。[略]その二人は当然心の底に生物的な憎しみと嫌悪を抱き合っている。それを抑えて、互いにうわべの思いやりを見せあう。そうしたうわべの思いやりすら交わすことのできない女たちの中で、紫の上と明石の上とが、こころよげに付き合いをする。それが立派だと『源氏物語』ではしきりにほめる。つまり、“なさけ”は、そうした心からの情愛ではない、よそながらの心づかいを示す何かである。」〈Ⅰ くむ〉
2018/04/20
さきん
日本語の年輪の続編である。日本語の年輪と同じくらい相も変わらずおもしろい。
2015/07/08
いちはじめ
大野晋らしい平易ながらも説得力のある文章
2002/07/28
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