或る女 上 (新潮文庫 あ 2-1)
或る女 上 (新潮文庫 あ 2-1) / 感想・レビュー
Naoto Ono
女性であるという理由だけで自由に生きられない時代に、その反発として自身の美貌と奔放な性格で男を手玉に取り、男性に対して優位に立つことで自分を保とうとする主人公の葉子。ある意味では男の存在がなければ自分を見出すことができない。男性に対する冷酷さと、身内の妹や娘に対する情の深さが葉子を立体的に魅せてくれて、また語らずとも眼力で男を惹きつけたり黙らせたりするシーンが小気味よかった。白樺派の時代で、ここまで女性に性格付けして物語を作れるのはかなり珍しいのではないか。下巻か楽しみ。
2019/04/04
umeko
葉子に翻弄されて、上巻読了。
2013/04/05
田口 耀
久し振りに熱中したかも知れない
2021/08/15
masayukimi
1985年夏 読了
Jumblesoul
純文学の扱いだが、民放昼ドラみたいなドロドロした話。肉食系女子というよりは、自分勝手なプライドの高い女主人公に巻き込まれる男達が哀れである。
2016/01/15
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