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惜しみなく愛は奪う: 有島武郎評論集 (新潮文庫 あ 2-6)

惜しみなく愛は奪う: 有島武郎評論集 (新潮文庫 あ 2-6)

惜しみなく愛は奪う: 有島武郎評論集 (新潮文庫 あ 2-6)

作家
有島武郎
出版社
新潮社
発売日
2000-05-01
ISBN
9784101042060
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惜しみなく愛は奪う: 有島武郎評論集 (新潮文庫 あ 2-6) / 感想・レビュー

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パフちゃん@かのん変更

昔読んだ本が出てきたので、捨てる前に登録。1974

蛇の婿

たかが100ページと侮るなかれ、いや読むのに実に実に苦労した本でありました!凄い難しい!泣いちゃう!50ページぐらい読み進んでやっと『愛』が出てきて、そこから先は少し読み進めるのが楽になりましたが、それでも集中して読んで意味を咀嚼しないとチンプンカンプン極まりないw …現代でこそ世間様に『個』を主張するのは難しいことではありませんが、明治や大正時代においてやはり難しいことであり、有島の言う『本能的生活』はそういう『個』を主張したいと言うことではなかったかと私は読み取りましたが…偉い先生に鼻で笑われるかなw

2015/06/02

綿菓子

愛は与えるものであるのか。有島武郎は「惜しみなく奪うもの」と答えた。愛を誰かに向けることでどれだけ自分が幸福になれるだろう。それは愛を向けた他者から奪ったものであり、したがって愛は奪うものである。あの娘が笑顔になれば、自分もきっと嬉しい。これは誰にとっても変わらないだろう。

2010/10/15

acyapon

そうだ。愛は与えるのではない。奪うものなのだ!!

ころっぷ

この作家にとっての理は実践であり、その死は語られる通りの本能的生活の末路だったのかは誰にも答えが出せない。百年後の読者にとっては当時の社会の挟小さと硬質さとを想像するに難いが、何処までも純心で、真っ直ぐだった作家の生き様には同情と尊敬の念を拭えない。苦しみと悩みの中の暗中模索が成し得た奇跡的に美しい独白のドキュメンタリーは、時を経ても読む者に強い衝撃と後遺症をもたらす。

2016/04/19

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