遠野物語 (新潮文庫)
遠野物語 (新潮文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
柳田の民俗学の基本古典ともいうべきこの本はもともとは佐々木喜善からの聞き書きを枝葉末節を除いて簡潔な事実のみを記したものです。非常に短くまとめられていて文語体の割にはわかりやすいのですがかえって想像しての物語を考える余裕を与えてくれます。ですので京極夏彦さんがうまく物語や絵本を作ってくれて楽しませてくれています。
2023/01/04
ゴンゾウ@新潮部
文語体の文章に苦労しました。一度は訪れたい遠野の郷。河童、山姥などもっとファンタジーのように書かれといると思ったが淡々としていてかえって実在するように思えて来ました。【新潮文庫の100冊 2019】
2019/07/04
夜長月🌙@新潮部
遠野(岩手県)に語り継がれてきた物語をそのまま聞き集めたものです。かなり読みづらいです。どこか他でも聞いたようなものもあります。例えば天女が地上に降りてきものを脱いで水浴びをしていると村人がきものを盗ってしまい天に帰れなくなってしまいます。取り戻すために機を織って衣装を作るのですがその織る姿を決して覗いてはならぬと。そこからの展開は違ったりします。
2019/08/13
molysk
現在の岩手県遠野市周辺に伝わる、山の神、山男や山女、天狗や河童といった伝承を、土地の出身者から柳田国男が聞き取りまとめたものが、本書である。明治末期、西洋文明の広がる都市に対して、山村は古くからの文化を色濃く残していたのだろう。柳田は「之を語りて平地人を戦慄せしめよ」と記して、都市で失われつつある日本古来の文化を世に知らしめんとした。日本民俗学の嚆矢といえる。本書の実直で簡潔な文語体からは、山村に暮らす人々の純朴さや、超自然的なものへの畏れを感じさせる。また、序文に描かれる遠野郷の情景が美しい。
2022/11/19
アクビちゃん@新潮部😻
【2019新潮文庫100・図書館】読むのに苦労しました💦 意味が分からないのは、なーんとなくのニュアンスで、こんな事かな?と、読むも、本当の意味は違っていたりするかも(^_^;) 遠野(今の岩手県遠野市周辺)に伝わる山女や河童などの言い伝えをまとめたものです。昔は、狼がそりゃあ怖かっただろうし、車や電車がない時代、里帰りも大変だったろうなぁー。 それにしても、人間と馬や河童の子… 怖い(>_<) 土淵村山口県の新田乙蔵さんが、臭くなければ、もっと色々と話を聞けたかもしれないのに残念(笑)
2019/07/23
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