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天国の本屋うつしいろのゆめ (新潮文庫 ま 23-3)

天国の本屋うつしいろのゆめ (新潮文庫 ま 23-3)

天国の本屋うつしいろのゆめ (新潮文庫 ま 23-3)

作家
松久淳
田中渉
出版社
新潮社
発売日
2004-08-01
ISBN
9784101048239
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天国の本屋うつしいろのゆめ (新潮文庫 ま 23-3) / 感想・レビュー

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ぶんこ

29歳の結婚詐欺師イズミが、空港でヤマキに詐欺をバラされ、ハイジャック犯に殺され?天国へ。成功報酬に目が眩んで始めたヘルパーの仕事でしたが、お世話するのは、妻と娘を置いて家を出たイズミの父に、家を出る事を頼んだ長谷川老人でした。お金のために始めた仕事でしたが、仕事にやりがいをみつけたイズミ。死んだはずが、天国の役人?の裁量で現世に戻されます。そこで父と巡り会えて・・と思ったのですが、そうはいかなかった。続編があるのかな。1時間弱で読み終わってしまうのが残念。

2016/10/12

はつばあば

朗読してもらえるっていいですね。「スホーの白い馬」・・若い皆さんはご存知でしょう。これを習っていた娘が夕食時暗唱してくれました。次の年、下の娘もつっかえながらも、二人の娘が口を揃えて暗唱してくれたことを懐かしく思い出しました。天国ってどんな処なんでしょうねぇあの世から帰って来た人を見たことないし余程いい処なんでしょうね。?まぁ天国に行けたらの話ですが・・。今日は祝日、娘や孫からの電話もスカイプも無いが・・良い本を読めてうるっときています。

2016/04/29

エンリケ

ゆるい気分で気楽に読める一冊。でも読み終えるとじわりと心が暖かくなる。天国の本屋さんに誘われる女性詐欺師が主人公。彼女の詐欺が失敗続きなのはそのお人好しのせい。結婚詐欺をしようとする動機はとても悲しい幼児体験からだった。出てくる人物達は、一見悪人風もいるが、皆優しい人ばかり。その優しさ故に歪んでしまう人生。天国はそれを修復してくれる場所の様だ。無償の愛は時に人を不幸にする。皆大切な人を自分の手で幸せにして良い。立ち退きを拒否し続ける、頑固な老人の待ち人は最後のサプライズ。思わず涙腺が弛んだ。

2016/04/15

あつひめ

自分が死にかけている…(いや死んでいる)ことに気づくことなく本屋でバイトを始めた主人公。今まで自分の人生を自分で傷つけながら生きてきた。子供のころの出来事が大人になっても消すことができない人は世の中にたくさんいる。でも、この主人公には小さな宝石のような思い出が心の片隅に残っていた。まるで大人の絵本のような物語。刺激を求める人には物足りないかもしれないけど心の奥で静かに味わいたい作品としては私は好みです。あの世から戻されてしまったら記憶は消えてしまうけど心の中で変化が起きていることでしょう。露草…儚いです。

2011/06/03

リリー・ラッシュ

前作同様、とても読みやすく、ヒロインが結婚詐欺師という設定で、最後にどういう結末が待っているのか楽しみで、一気に読み終えました。予想以上にハッピーエンドで大満足。映画化されたり、舞台化されるのが分かるストーリーです。この作品の“人の寿命はジャスト100年で、現世で生きれなかった年数を天国で過ごす”という設定、面白いです。本当にそうだったら、天国に行くのも怖くなくなるのかな…でも、やっぱり現世で精一杯生きたいですね。

2017/05/28

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