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裸体と衣裳 (新潮文庫 草 50-34I)

裸体と衣裳 (新潮文庫 草 50-34I)

裸体と衣裳 (新潮文庫 草 50-34I)

作家
三島由紀夫
出版社
新潮社
発売日
1983-12-01
ISBN
9784101050348
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裸体と衣裳 (新潮文庫 草 50-34I) / 感想・レビュー

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優希

知性とアイロニーがあふれています。三島の若き頃から晩年までに書かれた中から9編の評論がおさめられていました。メインは表題作と言えるでしょう。日記形式なので自由に自らの日々を紡いでいました。『鏡子の家』を執筆している頃の作品でしょうか。鋭い着眼点で論じられた文章の数々は私を惹きつけてやみません。

2023/12/09

双海(ふたみ)

本書は『小説家の休暇』・『アポロの杯』に続く新潮社文庫では三冊目の三島由紀夫の評論集です。文化統一体としての天皇概念の復活こそ急務であると説いた「文化防衛論」も収録しています。

2014/04/17

rueshё

「私は書斎の一隅の椅子に眠っている猫を眺める。私はいつも猫のようでありたい。その運動の巧緻、機敏、無類の柔軟性、絶対の非妥協性と絶妙の媚態、絶対の休息と目的にむかって駈け出すときのおそるべき精力、卑しさを物ともせぬ優雅と、優雅を物ともせぬ卑しさ、いつも卑怯であることを怖れない勇気、高貴であって野蛮、野性に対する絶対の誠実、完全な無関心、残忍で冷酷、……これらさまざまの猫の特性は、芸術家がそれをそのまま座右銘にして少しもおかしくない。」美しい文章。

2005/12/01

kizmy

やっとこ読了。表題作は「鏡子の家」執筆時期の日記の体裁をとっているがもちろん単なる日記な訳がなく、文学から舞台・伝統芸能などへの自論展開が興味深くも私には難解💦連日の会合とか結婚や自宅新築、娘の誕生など若き文豪の充実した日々…という型に自ら嵌まりに向かっているような感もあり痛々しさも感じた。

2024/01/28

kamiya

評論集だけど、メインは表題作の日記。これが全体の半分以上。『鏡子の家』を執筆中の日記で、何気ない日常から色々な思想が展開されていくのが興味深い。

2020/10/10

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