三島由紀夫十代書簡集 (新潮文庫 み 3-38)
三島由紀夫十代書簡集 (新潮文庫 み 3-38) / 感想・レビュー
双海(ふたみ)
蓮田善明、保田與重郎の話題が出てくるとどきどきしました。
2014/09/27
モリータ
宮古島旅行の往路で持っていった文庫本を失くしソワソワしていたところ、同行した高校時代の国語の先生がお持ちの本の中から貸してくださった。三島由紀夫、しかも書簡集は自分ではなかなか読まないので、旅先で、お世話になった人との縁も感じさせる出会いとなった。◆三島が学習院中等科4年(15歳)から高等科の3年間を経て19歳になるまでの書簡のうち、雑誌『赤絵』の同人で文学的盟友であった学習院の先輩、東文彦(徤)宛のもの。◆互いの作品の感想や周りの作家批評などのほか、23歳で夭折した東に対する三島の弔詞がハイライト。
2018/10/10
些か/isasaka
三島由紀夫から東文彦(東徤)への、書簡のみが収録された本。三島はこの頃は詩に傾倒しているように見える。(花盛りの森発表時期でもあるが)詩はあまり残っていない作家なので、貴重な資料でもある。書簡の言葉の節々に配慮がありつつも親しみやすさがあり、やはり三島は凄いなと感心した。『璞(あらたま)のやうに惻々と胸にふれる心理の表出』という表現が好きだ。この書簡集を読むと、三島がここまで褒め称える東文彦の作品はどのようなものか知りたくなる。東氏は作品が1冊分しかなく、つくづくこういった作家は夭折が悔やまれる。
2020/07/22
aizum
日を開けず交わされる書簡。三島由紀夫が慕った東健の書く文章はどんなものだったのだろう
2010/08/24
soupy
十代の思想への帰郷 にある、三島文学の源泉は 静けさ だという意見に凄く納得した。それにしても十代で親友を無くしたというのは悲しい。
2016/02/06
感想・レビューをもっと見る