梨の花 (新潮文庫 草 53C)
梨の花 (新潮文庫 草 53C) / 感想・レビュー
village green
ひとつひとつのエピソードがいかにも藪から棒といった調子で始まるし、なにしろ方言だらけだし、とてもすらすらとは読めないのだが、癖になる味とでも言おうか、その語り口にじわじわと魅せられて、とうとう四百数十ページ(五十年前の新潮文庫の四百数十ページですよ!)を読み切った。作品の趣はまるで違うけれど、フェリーニの映画『アマルコルド』を連想したりした。
2016/06/03
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