小林秀雄の恵み (新潮文庫)
小林秀雄の恵み (新潮文庫) / 感想・レビュー
i-miya
2014.02.11(01/29)(つづき)橋本治著。 02/11 二十一.「ないもの」への考察。 ≪武者の世≫=平安時代に終止符を打つ。 ≪武者の世≫を到来させたのは、誰か。 慈円『愚管抄』にも書かれている。 保元の乱は、公式には、崇徳上皇と後白河天皇の対立。 後白河天皇は、帝位一年未満である。 後白河法皇は、この対立に関与していない。 対立は、鳥羽上皇の体制と、それから疎外された崇徳上皇のもので、ここに摂関家親子兄弟の対立が加わる。 対立は、
2014/02/11
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2014.01.02(12/29)(つづき)橋本治著。 1/2 (p172) (大江匡房、つづき) 政治家が政治の話をしないで、「随筆家」でお茶を濁しているのが平安時代である。 だから我々は院政というものがなんなのか、明瞭にはわからない。 慈円『愚管抄』、「保元の乱」に至る記述はあるが、「武者(むさ)の世」に至る直接的原因はわからない。
2014/01/02
i-miya
2013.11.29(11/26)(つづき)橋本治著。 11/26 (p172) もう少し平安時代とその時代の政治家、これをめぐる状況。 二十一. 「ないもの」への考察。 平安の世にその終止符を打つような「武者の世」を到来させた者が誰か、は明白。 大江匡房は反摂関家の立場にあった後三条天皇の即位以前の東学博士であり、即位後は、後三条天皇に用いられたことが後の出世に繋がる。 後三条天皇が死亡すると。白河天皇。 白河天皇の時代になると、白河天皇の異母弟の即位を望まない。
2013/11/29
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2013.06.23(つづき)橋本治著。 2013.06.23 (20.学問誕生、つづき) 1960代末-1980初、中央公論社『日本の名著』 全50巻の叢書。 1.『日本書紀』。 2.聖徳太子。 3.最澄と空海。 4.源信。 5.法然と明恵。 6.親鸞。 7.道元。 8.日蓮。 と、ずっと仏教思想が続く。 9.になってやっと『愚管抄』の慈円と『神皇正統記』の北畠親房により歴史もの登場。 10.能楽の世阿弥のあと、
2013/06/23
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2013.09.08(つづき)橋本治著。 2013.09.07 武力がなければ下剋上はできない。 下剋上の結果、社会は平準化する。 つまり、「馬鹿が時代を拓く」 しかし、馬鹿に武力は持てない。 武力をもてる程度の知性をもった馬鹿が誰に勝てるわけでもない。しかも、武力をもつのは武士の特権ではないのだから、誰もが武力を先に立てて、混迷から抜け出す知性を持たざるをえなくなった。 「下剋上の時代に馬鹿が時代を拓いた」といってよいか? よい、なぜなら近世にいたるまで日本の思想には仏教のそれしかなかった。
2013/09/08
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