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嵐,ある女の生涯 (新潮文庫 し 2-1)

嵐,ある女の生涯 (新潮文庫 し 2-1)

嵐,ある女の生涯 (新潮文庫 し 2-1)

作家
島崎藤村
出版社
新潮社
発売日
1969-02-01
ISBN
9784101055022
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嵐,ある女の生涯 (新潮文庫 し 2-1) / 感想・レビュー

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阿呆った(旧・ことうら)

◆[嵐]妻と死別したシングルファーザーでイクメンパパの話。◆[ある女の生涯]知恵遅の40歳の娘を持つ老女が主人公。親戚を転々とする彼女は、自分の父のように精神を患い、やがて精神病院に収容される。夫に放蕩の限りを尽くされても貞節を守り通した主人公は「他の女」一般に嫉妬を鬱屈させ、父譲りの遺伝により統合失調症的な妄想を見るようになったのかもしれない。◆島崎藤村は、『ふとした瞬間に、かなりくたびれている、哀れな自分を発見する侘しさ』を描くのが上手いと思う。◆高校生の時にいくつか読んだが、読破したい作家の一人

2015/10/27

sabosashi

七つの短篇から成り立つが、表題がしめすがごとく、「ある女の生涯」と「嵐」がメインとなる。他の小篇は、作文としか見なされていないようだが、それでも見方によっては興味深いものがあり、とりわけ藤村に個人的関心を抱くならば、無視できない存在。  「ある女の生涯」は文字通り、薄幸な女性、あるいは苦労のみ強いられてきた女性への眼差しにみちる。それも肉親であってみれば当然かもしれないが。

2021/11/06

ダイキ

父と同じ狂死の路を辿った姉、そして関東大震災と四人の子供をひとりで養育するという内と外に吹く「嵐」に苦悩しつつも見出た希望の想いは、父正樹の青春、『夜明け前』へと……。子のひとり次郎は藤村の死後、従軍画家として南方洋上に没しているという事実が『嵐』『分配』の二作を何とも切ないものとしている。

2016/10/27

モリータ

「ある女の生涯」がよかった。

2013/08/11

ムー

震災後の大変な時期を乗り越えられてきた内容は本当に感慨深いものがあります。良い短編集です。本当に良かった。

2022/11/14

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