家 上 改版 (新潮文庫 し 2-4)
家 上 改版 (新潮文庫 し 2-4) / 感想・レビュー
優希
旧家の没落と崩壊が描かれていました。ここまで前途多難な姿を見せるのに鳥肌が立ちました。事業をすれば失敗し、廃人同様になってしまったりと、生きていく上で脱落していく姿にしか見えません。下巻も読みます。
2018/11/15
ピンガペンギン
晩年の大作「夜明け前」を3年前に読了してそのままに。「家」は「新生」より8年位前の作品(藤村が38歳位)。「夜明け前」は習俗などの記述が多く最初読みにくかったが、この作品は会話の部分が多くかなり読みやすい。木曽の小泉家(藤村の出身)と橋本家(藤村の姉の嫁ぎ先)という旧家が維新後の厳しい変動期にどのように生きたか。お金やら立身出世が人生の基準になりがちになる。又夫婦間も(親戚同士などでいいんじゃない、と結婚)愛情の有無を問題にすると藤村の性格上煩悶が始まる。(三吉が藤村の分身だが主人公かどうかは微妙)
2022/12/18
ムー
藤村の自叙伝ということらしいが家を守っていくということは本当に色々なことがあるので大変だと身に染みて思う。昔は兄弟が多いので助け合いの力も大きいが持ち込まれる問題も 多い。生きるということを真剣に考えられる傑作です。 下巻も楽しみです。
2019/01/15
モリータ
お種のほうに視点が移っていて、単なる私小説ではないんだよな。教科書的な、わかりやすいテーマをおさえつつ、さらにどういう面白さを読むか。
2013/08/14
Yumi Ozaki
登場人物が多く、似たような名前なので混乱します。読んでいくうちに人間関係もわかってきました。「家」の重さを感じます。
2024/07/01
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