空想先生 (新潮文庫 む 1-5)
空想先生 (新潮文庫 む 1-5) / 感想・レビュー
ホームズ
山谷五兵衛が語る物語。『真理先生』にも登場していた泰山、白雲子などが物語の中でそれぞれの考えを語っていく。内容は色々で今でも分かる話やちょっと違和感がある話や面白いな。『真理先生』よりもこちらの方が楽しく読めた気がする。山谷五兵衛のは他にもあるみたいだしちょっと読んでみようかな。
2018/01/13
双海(ふたみ)
この本の感想ではないのですが、本の後ろについている「既刊紹介」のページって面白いと思います。私の『空想先生』は昭和46年の本ですが、例えば石川達三の本が17冊も紹介されています。時代の移り変わりを感じます・・・。
2014/06/07
ムー
この山谷シリーズ面白い。確かに思う存分武者小路がすらすら書いているのがわかる。失恋物語よりもこちらの方が良いです。
2016/07/09
峰岸トモ
いいな。こんな風になるといい。世界が。 そう切に願う。 自分の才能に対する不満はあっても、他人によって不幸にされる心配はなく、みな自分の心のままに生活している そろそろ旧い袋はなげだして、今の人類に一番ぴったりする新しい袋に、新しい生活を もう新しいものが生まれてもいい 想像力が少なくって、過去にこびりついている人種がいるから、世の中は中々進歩しない。 人間を働かすことで、文明を進歩させようとしているが、過労をさせて、世の中が平和にゆくと思うのはまちがいだよ。 自然賛美者の言葉に胸をうたれた。
2012/03/28
mak2014
9篇からなる短篇集。読んでいて、育ちがいいなぁといつも感じさせられる武者小路。魅力を感じるのは登場人物たちが自分の心情、思想を率直に吐露する点。最近よく「ありのままの自分でいい」とか言われるが、武者小路の登場人物はそれを体現している。
2016/01/20
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