よなかの散歩 (新潮文庫)
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よなかの散歩 (新潮文庫) / 感想・レビュー
ミカママ
角田さんのしゃべり言葉の文体にソソられる。そうそう、かなしみにのみこまれているときも、恋に舞い上がっているときも、みんなごはんを作るんです。高崎のお蕎麦屋さんは、次回の帰国でぜひ制覇したい。
2016/11/26
hiro
『オレンジページ』に連載していた角田さんのエッセイ。小説を続けて読むと、時々無性にエッセイが読みたくなる。そういうときにピッタリなのが、文章が上手い小説家さんのエッセイだ。角田さんのエッセイといえば、本と旅を思い浮かべるが、この本は、食、人、暮、季、旅について書かれている。旅では、あれだけ海外旅行をしている角田さんの「初大阪、2007年」「人生初九州」に驚き、食では、角田さんの書く食べ物が、本当においしそうで、季では、新年の抱負が小説家らしい‘重版’と、小説家角田さんの日常生活が垣間見えたエッセイだった。
2015/03/14
びす男
裏表紙のあらすじが言うには、「共感保証」がつくという。なるほど、納得である■「『これって便利なの?』と私はまず思った。思って激しく後悔した。買ったことを、ではなく、便利さに疑いを持ったことを、である」。共感した箇所を書きだせばきりがない。僕たちが普段感じながら言葉にしていなかった感情を、鮮やかに顕在化している■近頃、「客観」というものが神格化されすぎていると思う。もちろんそれも大切だが、いま、こんなに私的で主観100%の文章に、私たちは大きく頷いている。それって実は凄いことなんじゃないかな、と思う。
2018/02/21
zero1
食事に旅、暮らしなど飾らない人気作家、角田のエッセイ。私も当初カルボナーラが炒り卵の別物と信じていた。マクドのポテトはなぜあんなに美味しいのか?寿司屋で緊張し、ラーメンや回転寿し、焼き肉をひとりで挑戦。無駄美人に小説や映画の無知、ボクシング、酒で忘れること。タイと辛いものが好きで朝食バイキングでは同じものばかり選ぶ。鍋や弁当が好き。そこには直木賞作家ではなく等身大の女性像がある。【オレンジページ】連載。
2019/10/29
ひろ
共感したのは、「ああ、疲れたい」温泉にいくと疲れる。「口のなかの違和感」アサリに砂が入っていることに恐怖を感じる。「初大阪、2007年」大阪の人は親切で、いつなんどきも話をしている話好き。試したいのは、「アスパラガスのこと」毎年6月に北海道からアスパラガスをお取り寄せしている筆者。そのアスパラガスが素晴らしく美味しいのだそうだ。緑のアスパラガスは茹でて塩だけでパクパク。白のアスパラガスは酒をふりかけてグリルで焼くだけ。6月のほんの一時期で終わってしまうそうなので、カレンダーの6月にアスパラガスと書いた^^
2018/01/15
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