今日もごちそうさまでした (新潮文庫)
今日もごちそうさまでした (新潮文庫) / 感想・レビュー
ミカママ
角田さんと言えばお料理シーンが外せない、っていうファンは少なくないと思う。作品中の数々のお料理はもちろん魅力的ですが、彼女の今は亡きお母さまへのラブレターのように思えて、とても切なかった。手元に置いておきたい一冊がまた増えました。
2016/08/07
ゴンゾウ@新潮部
料理上手なイメージがあった角田さんが意外にも偏食だったとは。歳を重ね嗜好が変わってから新しい食材に挑戦し克服する姿が愛らしい。料理のレパートリーが増える度に暮らしが豊かになってくる。角田さんの四季折々の食材との出会いがあたかも恋愛のようでとてもよかった。
2016/09/25
greenish 🌿
自他共に認める肉好き、超がつく偏食。ある時食革命が起こり、苦手だった食材の美味しさに目覚める。そんな著者が綴る絶品食エッセイ ---角田ワールド全開!角田節炸裂!トマト・秋刀魚・ブロッコリー…存在価値をも認めていなかった食材の数々が、いかにして《愛しい》対象になったのか。ケラケラ笑いながら読了しました。26歳から料理に目覚め、30歳から食革命が起こった角田さんが紹介する旬の食材と料理レシピは、お腹がグゥと鳴ること必至です。私の味覚革命は《椎茸》。原木椎茸にバターと醤油、大人って幸せと感じたものです(笑)
2014/11/17
ぶち
食にまつわるエッセイの書き手で私が崇めているのは、平松洋子さんと千早茜さん。そこに、角田光代さんが加わりました。食材や味の表現はまさに三者三様ですが、食べる喜びと料理の楽しさに満ちていて私の食欲や料理欲をすごーく刺激してるのは皆さん同じです。この本を読んでいると、旬のものが食べたくなります。山菜、アスパラ、鰹、茄子、里芋、牡蠣、白子...その食材の時期を外れていると、「なによー、ふがや~」と地団太踏んで口惜しくなってしまいます。そして、これからの残りの人生、一食たりとも疎かにしないと誓うのです。
2022/11/15
ひろ
角田さんの食のエッセイは本当に面白くて、読んでいるとお腹が空いてきます。26歳から料理を始められたということですが、かなり本格的なお料理もこなされているのは、お母様がお料理上手だからでしょう。美味しい手料理を子供に食べさせることが一番の食育だということですね。本書で紹介されている『ナイス塩ット』は早速Amazonに注文しました。6月になったら北海道からアスパラガスを、夏には『島の光』という素麺をお取り寄せしようと思います。食を大事にするのといい加減にするのとでは、生きる楽しみに差が出るような気がします。
2018/01/31
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