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女の一生 (下) (新潮文庫)

女の一生 (下) (新潮文庫)

女の一生 (下) (新潮文庫)

作家
山本有三
出版社
新潮社
発売日
1951-03-01
ISBN
9784101060040
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女の一生 (下) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヘビメタおやじ

面白かったです。こんなにテレビドラマのような展開だとは思いもよりませんでした。まるでジェットコースターのようですし、都合よすぎる再会に次ぐ再会は、「あり得ないだろう!」と叫びつつ、却って痛快でした。そして、主人公の最後の悟りは、職業婦人であったが故だと感じました。女性の就業の、哲学的な意味を啓蒙していて、なおかつエンターテイメントしているところが素敵です。

2020/03/09

ムー

苦労の絶えない一生といえばそうですがかけがえのない宝である息子が 最後はこういう形で親の前から消えてしまった。子供は親のものではない世の中のものであるという。確かにそうだが。。。?時代は赤というものを悪と考える時勢だった。でもその中に優秀な若者が入り込んでゆく。著者もその疑いがあったとあとがきで書いてあるが難しい時代である。貴重な傑作です。

2016/02/02

kamiya

良い本に出会うというのは嬉しいものだ。 本作は御木允子という女性の半生を描いた作品。テーマは母親。 子供を想う母親の気持ちが丁寧に描かれている。シングルマザーと共産主義に対する風当たりの強さがやっぱり時代だなと思う。 ストーリーも非常に面白くて、特に町医者〜離合くだりは手に汗握るドキドキ感。 ストーリーと芸術性(というのがどんなものかはわからないが)を完全に両立していると思う。

2020/08/08

あきこ

子どもを育てるため職を探すが、やっと見つけた仕事で警察に捕まることになる。絶望のなか手を差し伸べてくれたのは兄と子供の父親であった。允子は意地を張ることをやめ、結婚を選び、その後子育てのために専業主婦となる。あんなに優秀で社会的にも自立していたのに、子供に盲目になる姿は私からはやりきれない気持ちで読んだが、時代の違いもあるか。その後子供を左傾によって失い、夫も亡くし失意のなか立ち直る姿は若いころの強くたくましい允子の姿だった。その姿をみてこちらもすっきりと晴れ晴れした気持ちになった。こうでなくちゃ!

2014/09/12

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