遺跡の旅シルクロード (新潮文庫 い 7-28)
遺跡の旅シルクロード (新潮文庫 い 7-28) / 感想・レビュー
おとん707
昭和40年ー55年にかけ西域を旅した紀行文。筆者は「敦煌」や「楼蘭」の作者だが執筆時は現地に行ったことはなくこの企画で初めて足を踏み入れたとのこと。つまりこれら作品は情報と想像で創作したことになる。市川沙央「ハンチバック」に情報と想像だけで執筆するコタツ記事ライターというのが出てくるが、それに擬えるのは不適切かもしれないが、情報の乏しい時代に現場を全く体験せず創作した作者の苦労が窺える。この旅で著者は現地を体験するがあるがままを受入れたようで新たな事実を見つけたわけでもなさそう。なお謎多き所だったらしい。
2023/08/22
さっと
『西域物語』に続いて井上靖さんのシルクロード紀行二冊目。重複する内容がほとんどだけれど、トルコ、エジプトなど探訪範囲は広がっており、すでに作品化していた敦煌や楼蘭の実地を踏んだ喜びの声もあってバラエティに富んでいる。50―70代の晩年に憧れの西域を訪れる機会に恵まれた著者の、ソ連・中国領の場所にあって、外人(著者)の訪問は世界で数人目みたいなところも嬉々として赴くバイタリティがすごい。カラー写真が見たくてググると、世界遺産になっているところも多い。
2022/09/03
ホレイシア
一通り西域ものは制覇したはず。
2008/01/01
東森久利斗
タイトルに偽りなし。シルクロードの遺跡を巡る旅の記録。遺跡の紹介。ある程度のトラベルライター的要素を期待するも全くかすりもせず。物見遊山の旅ではないので、分かっちゃいるが、もう少し何とかならないものか? 小説同様、いたって真面目な教科書的内容。写真や図版が欲しいところ。池波正太郎や椎名誠の紀行エッセイには、物語が存在し、生き生きとしている。読んでるほうまで、旅をしている気分になってくる。それに比べると・・・
2020/10/29
hanna
久しぶりに再読。シルクロードは憧れの響き。心踊りながら楽しめた。
2013/10/22
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