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リツ子・その死 (新潮文庫 た 5-2)

リツ子・その死 (新潮文庫 た 5-2)

リツ子・その死 (新潮文庫 た 5-2)

作家
檀一雄
出版社
新潮社
発売日
1950-12-01
ISBN
9784101064024
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リツ子・その死 (新潮文庫 た 5-2) / 感想・レビュー

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モリータ

よかった。家族が死んでいくことの汚いところ、嫌なところまで書き切られたものだからか、ここまで主人公の目線に引きこまれることはなかなかないので、分析的な感想は書けない。いくら古かろうが勉強読みではないということだと思う。読んだあとこれだけさびしくなるのは、リツ子との間にあったできごとすべてが消えていってしまったからだろうな。死のまぎわ、乾いてひびわれた口の中に蜂蜜をぬってあげるところや譫妄状態になった妻に手に首をつかませるところは非常に肉感的だった。

2013/12/08

モリータ

用例確認のため流し読み。

2018/08/01

のうみそしる

無頼派だなんだというから、さぞ道義にもとっているんだろうと邪推したが、葛西善蔵ばりの放埓ではなかった。むしろ戦争を体験した後の著者の死生観や、因習にとらわれた人々への反発を著しているのでは。太郎ちゃんかわいい。「言葉や行動というものは、何か甘い情緒といったものの安定した流動作用に縋っていなければ、片時も始まらないもののようだった。」

2021/09/03

シンチャイナ

りつ子の死のシーンは何度読んでも感動する。

2022/06/07

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