痴情小説 (新潮文庫 い 77-2)
痴情小説 (新潮文庫 い 77-2) / 感想・レビュー
橘
ぬめっとしたものがぐちゃぐちゃと底に溜まってて、官能と死と、近いところにある世界でした。
2020/10/11
神尾@図書館でバイト中
官能は燃え立つ赤い炎のようだと思っていた。けれどここに描き出される官能は、ぶすぶす音をたててくすぶる灰青い炎だ。性と死が組んず解れつ絡まり合って、ゆっくりと沈んでゆく感じ。濃密な内容に、読後ぐわっと疲労感にさえ襲われた。
2013/04/20
ちあきほ
13の色と13の女と、岡山弁、そこに韓国やベトナムの異国を加えて。人は恐れと官能を近しく感じているらしいが、なるほど、震えはどちらのものか。緩やかな下り坂の様な印象。
2012/10/26
たんこ
灰、青、白など13色の、「まんが悪い」「ふうが悪い」居心地の悪さを抱えた岡山の女たちの、短編集。この荒廃しきった感じったら。
2009/09/28
クルミさん
こういう官能みがある小説大好きです
2020/06/04
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