酸素 (新潮文庫)
酸素 (新潮文庫) / 感想・レビュー
junne
面白いんだが中途半端なところで終わっちゃったな。これってけっきょく続編書いたんだっけか?
2023/06/17
mfmf
三島由紀夫が日記で絶賛していたので読んでみた。舞台は日本が参戦する直前の日仏合弁会社。コミュニストの従業員やフランス人、株主、外交官、憲兵等様々な人物による群像劇。政治と利権と権力と愛欲が入り乱れるように描かれている。 各人物が俯瞰的に描かれているので、視点がコロコロ変わるわけではないが、登場人物が次々と増えていくので結構読みにくい。政治の描写を挟みながら、人物描写に影を落としていく手法は独特で斬新なものだと感じたが、もう少し人物を絞った方が小説としては面白かったのではないかと思う。
2019/09/13
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