青い光 (新潮文庫 草 65-11)
青い光 (新潮文庫 草 65-11) / 感想・レビュー
遥かなる想い
戦記のイメージが強い大岡昇平が描く愛の物語。 お互いに愛しながら、愛を信じながら でも裏切りを おこなう男と女。 二人の間に入り込む文学者がひどく醜く、不快に 感じていたが、もしかしたら 著者そのものかもしれない。
susu
冒頭と結末に描かれる「青い光」は、若い男女のささやかな幸福を表す。その幸福を蹂躙する文学者の生態と時代を露悪的に描いた小説。結構が整いすぎていて物足りない……というのは、この著者の恋愛ものを読んで感じてしまうこと。でも、老いてからこんな作品を書くのだから、すごいな。
2009/09/09
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