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永遠の都〈3〉小暗い森 (新潮文庫)

永遠の都〈3〉小暗い森 (新潮文庫)

永遠の都〈3〉小暗い森 (新潮文庫)

作家
加賀乙彦
出版社
新潮社
発売日
1997-05-29
ISBN
9784101067094
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永遠の都〈3〉小暗い森 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

第3巻は悠太の視点で 始まる。第一巻、二巻の 子供視点でのサイドストーリー。 だがその語らいは、思わせ振りで 面白い。続編の『雲の都』で 活躍する人々がまだ幼く、 このあたりも大河小説の 醍醐味だと思う。 初恋の人、千束もまだ 幼く愛くるしい。悠太の 妹央子がバイオリンに のめり込む様も、行く末を 暗示しているかのようだった。

2014/04/20

湖都

第3巻は、初江の長男・悠太の手記が半分以上を占める。幼年期の回想となっていて、1、2巻の出来事を悠太の視線から物語る。1巻冒頭の出来事の真相が明らかにされたりといった、新しい楽しみもある。そして、気づけば悠太は2巻の時点を過ぎて成長し、気になる場面で手記は終わり、また大人達の視点での物語が2巻の終わりの部分を引き継いで再開される。悠太の手記ですでに読んでいる部分なので些かまどろっこしい。とりあえず、初江の夫・悠次はろくでもない男だ。

2017/12/11

寿里子

こういう書き方のあるのですね。1,2巻と普通に物語として書かれていたことを、途中で登場人物の視点で書かれてる。復習あり、予習ありです。

2018/01/18

藤枝梅安

しかし、その人物にとっての「真実」が人数分だけあり、それらが錯綜し絡まり合い、  読者を不安定な船の上にいるような状況に置くことで、  この小説は舞台となるあの時代の  「何が本当で何が本当でないのかわからない状況」や  「次の日になると善悪の基準が逆転する状況」を読者に疑似体験させる効果を生み出している。

2009/11/11

uchi

少し違った視点から物語が語られた3部前半。ドラマの途中での回想シーンみたいな感じで、整理になりました。

2020/08/30

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