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永遠の都〈5〉迷宮 (新潮文庫)

永遠の都〈5〉迷宮 (新潮文庫)

永遠の都〈5〉迷宮 (新潮文庫)

作家
加賀乙彦
出版社
新潮社
発売日
1997-06-30
ISBN
9784101067117
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永遠の都〈5〉迷宮 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

5巻は戦中の時田家を描く。 軍人になるしかない時期の 少年たちの心象を悠太の 視点で描写する様が新鮮。 戦争も終盤に向かう中、 悠太は陸軍幼年学校に。 あの戦争の時代を人々が 何を感じ、過ごしていたのか 垣間見れて面白い。利平が 築き上げた人生…日露戦争以降、 先祖たちが夢にみたもの…大河小説 ならではの描写が、その志を 今に伝えてくれる。

2014/08/05

湖都

第5巻は、太平洋戦争後半が舞台である。そして、モルヒネ中毒を治療するために利平が精神病院に入院し、利平の青年時代の回想が始まる。日露戦争従軍の思い出は少し間延びした感じがしたが、時田病院の設立期の話は面白い。このシリーズのタイトル『永遠の都』の由来もやっと語られる。時田利平にとっての永遠の都は、時田病院である。複雑怪奇に増築され、様々な発明品を作り、患者にいつも必要とされ、色々な人間の棲む、そんなこの病院こそが夢の永遠の都なのだ。

2017/12/14

寿里子

そうかぁ、このお父さんはこういう人生を送ってきたのかと5巻で知らされたって感じ。しかし本当にしんどい小説と言えるのにどうしても投げ出せない。

2018/02/13

uchi

5巻は昭和前の回顧録。日露戦争あたりは、さながら坂ノ上の曇、でした。

2020/11/14

藤枝梅安

第1巻から読んでもいいのだが、第7巻をまず読んで、そこで語られた出来事を、  時代をさかのぼって検証するのもおもしろい読み方かもしれない。  7巻のうち、どこから読んでも全てが繋がり事実が判明するわけではない。  そのことがこの小説に一層のリアリティを与えている。  それぞれの年代、それぞれの立場で行動し発言する人々の姿に清々しささえ感じる。  第一級の「教養大河小説」と言っても過言ではない。

2009/11/11

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