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金色夜叉 (新潮文庫)

金色夜叉 (新潮文庫)

金色夜叉 (新潮文庫)

作家
尾崎紅葉
出版社
新潮社
発売日
1969-11-12
ISBN
9784101074016
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金色夜叉 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。貫一お宮の色恋沙汰というのは知っていましたが、ここまで昼ドラ的な恋愛小説だとは思いませんでした。お互い想い合っている許嫁の貫一とお宮。でもその純愛は最初の方だけで、お宮は富山へと心変わりするし、絶望した貫一は高利貸しの手代になるしで恋の行方はどうなるのか目が離せませんでした。ただ、お宮の心の中には貫一を想う気持ちは残っていて命を懸けられるほど大切な存在だったのには変わりないようです。最も心象が少ないので想像するしかできないのですが。話を広げすぎて破綻感があるのも否めません。

2016/01/22

ehirano1

読み難いけど面白い(読み難いのは単に当方の能力不足、苦笑)。復讐劇は世に数多ありますが、真っ先に「モンテクリスト伯」を思い出しました。完成形はモンテクリスト伯のように寛一が敵(お宮)を「許す」というレベルまで到達させるつもりだったのでしょうか?未完というのが実に残念!

2017/05/13

NAO

【2021年色に繋がる本読書会】内容はまさに昼ドラ。なので、次々に続編が出て、実は未完。女に振られて冷酷非情な高利貸しになった貫一は極悪人のようだが、実は宮の秘かな悪女ぶりも描かれている。玉の輿を狙うのは、それが当時の女性たちの夢だったからか。「色を売りたる者の仮の姿」とまでいうのなら、もっと強く冷たい自己中心的な宮を作り上げてもよかったのではないか。そうすることで、かえって近代的で新しいタイプの女性が描けたかもしれないのに。だが、後悔する宮の姿もまた、当時の読者が求める女性像だったのだろう。

2021/07/19

美紀ちゃん

「自転しながら公転する」がとても良くて、金色夜叉を読みたくなった。こっちは想像以上に感情の激しい恋愛小説だった。「今月今夜…」という有名なセリフ、なるほどそういう経緯があって貫一はそういう意味で言ったのね。私も迷うと思うけど、婚約者がいて、でも、お金持ちの人が急に現れて結婚しようと言ってきたら、当然傾くよね。ひどいかもしれないけど。 タイミングというか。 恋愛ってそういうものだと思うけど、貫一の行動力も想いも強かった。

2020/11/23

佐島楓

ようやく読めた貫一お宮の物語。貫一が思いのほか執念深く、世の中を拗ねているような子供っぽい甘えが見える性格で、まったく好きになれなかったお宮も満枝も貫一のどこがいいのだろう? 登場人物それぞれに欠点が見えるのは人間が立体的で面白いなと思う。

2016/10/29

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