泉麻人の僕のTV日記 (新潮文庫 い 34-9)
泉麻人の僕のTV日記 (新潮文庫 い 34-9) / 感想・レビュー
kinkin
1960年代から1980年頃まで、著者が見たテレビ番組にまつわるコラム109本。当時の番組をリアルで観ていたので懐かしい。テレビタレントの長く忘れていた名前もたくさん登場する。なぜ著者はそんなに詳細をよく覚えているのかと思っていたら多くはノートにメモしていたそうだ。テレビ番組、今と比較して意外と覚えているのにはBSやCSが普及した今と違い選択肢が少なかったこととなによりまだ番組の質が少しは高かったからではないかと感じた。解説はみうらじゅんさん。
2016/08/16
kinupon
昔よく見てた~~~。
2016/09/27
ホークス
1960〜70年代のバラエティ、歌番組、ドラマ等やTV関連の話を各3ページで、思い出を交えて綴る。まったりユルい語りと鋭い観察眼が持ち味。反体育会系でオタクな感じが親しみやすく、「テレビ探偵団」もよく見ていた。大晦日は定番番組を見ながら「切羽詰まり気分」を味わう、と言うのも著者らしい表現。へえという話も。小柳ルミ子がスペースインベーダーを夜通し撃っていた話とか。西野バレエ団から売り出した「レ・ガールズ」(由美かおる、金井克子、奈美悦子ら4人)は知らなかった。解説でみうらじゅんが見せる熱いリスペクトも素敵。
2016/10/13
つちのこ
『週刊TVガイド』の編集者をしていただけあって、TVオタクの真骨頂を発揮しているエッセイ。同世代なので、取り上げられた番組については、記憶にあるものばかり。人気番組はやはり皆が見ていたと納得。中でも『チャコちゃんの胸』は、「チャコねえちゃん」等で一世を風靡したチャコちゃんこと四方晴美の胸が女らしくふくらみ、子供心に小さなショックを受けたという内容。これを読んで、私もまったく同じ思いをしたことを恥ずかしながら思い出してしまった。(2005.9記)
2005/09/17
いわたん
テレビ探偵団は面白かった!電車での軽い読み物のつもりで著者の本を時々買うが、今読み返すと、著者の子供時代からの詳細な記録ぶりに感心する。この業界に入るべくして入ったのだろう。題材になっているテレビ番組もさることながら、この本が書かれた時代自体がすでに懐かしい。「今の女優で言うなら浅野ゆう子、温子」とか「宮沢りえか後藤久美子」なんて。深夜番組も含めて、テレビが面白かった時代だな。
2012/07/22
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