東京自転車日記 (新潮文庫 い 34-15)
東京自転車日記 (新潮文庫 い 34-15) / 感想・レビュー
雲をみるひと
城西地区を中心に東京各地を自転車で巡った日記風エッセイ。自転車利用前提なのでかなり移動距離が長い章があり、話も飛びがち。作者の切り取った一部のテーマを詳細に描写した上でパーソナルストーリーを交えたスタイルが好きであれば違和感なく受け入れら楽しめる作品だと思う。また、初出が90年代以前なので、現在との比較ができるという意味での価値が高いと思う。
2022/02/21
サーフ
何気ない街角の風景も泉麻人の手にかかればどれも魅力的なスポットに見えるから不思議。この本はコラムニストの泉麻人が自転車で東京の町を巡っていく作品。「東京」というものの作者が自分の住んでいるところから気軽に行けそうなところを巡っているものが多く、有名なスポットは登場せず身近でどの都市にも有りそうな風景を取り上げている。どこにでもありそうな風景はだからこそ気がついたら無くなっているような場所に感じられ、なんだか切なくもなってくる。
2018/12/18
takeapple
「吉田自転車」とならぶ東京自転車散歩本、こっちのほうも昔、回った辺りが出てきて懐かしい。こういった本を読むと、自転車乗るなら東京というのも有る意味うなずける。今度東京まで輪行しようかな。
2009/03/18
つちのこ
新潮文庫版。散歩やバス、小さな旅が好きな著者が選んだのはマウンテンバイク。これで気の向くままいきあたりばったりの旅をする。虫好きの著者らしく、カラスアゲハやチビクワガタ、コクワガタを見つけるのも楽しいし、高円寺ではホーロー看板がびっしりと貼られた屋敷を見に行っている。まぁ、おじさんの肥満対策にもいいだろうね。(2008.2記)
2008/02/08
むちれお
面白かった。家からそんなに遠くない場所の記述が多いので、土地感があってより楽しめたな。最後になぎらさんとの自転車ツーリングも載っていて、結構酒飲んでる感じだったけど、大丈夫か?と思ってしまった。
2020/06/28
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