帰郷 (新潮文庫)
帰郷 (新潮文庫) / 感想・レビュー
駄目男
これは新潮文庫の旧版で、私がおそらく10代の頃に販売していたものではなかろうか。恐ろしく字が小さい。大佛次郎の「帰郷」は夙に有名な小説で、昭和二十三年毎日新聞に連載され、執筆当時、筆者は癌病の疑いに悩み、これを最後の作品と覚悟していたが杞憂に終わり、思いがけず本作は異常な成功を収めたものとなり、翌年、芸術院文学賞を受賞した。併し、私はここ数十年本作のことをすっかり失念していて、先日、ワゴンの100均セールで見つけ購入した。物語は複数の人物が絡み合い、終戦間際のマレーシアから始まる。海軍の牛木利貞少将、
2024/02/29
334300191
久々の歴史的仮名遣い。それほど読みづらくはなかった。
2013/03/14
か〜ら
戦後間もなくの大佛次郎の通俗小説。流石に文章は手練れたもの。昭南から東京、京都、鎌倉が舞台。読んだのは旺文社文庫版だよん。
2008/09/10
オサム
これも42年ぶりの再読。こんな話だったっけ、という感想(笑)。戦後直後の話だが、初めてこれを読んだ当時はまだこの作品の世界観の名残りが感じられていた。今回、世相がまったく変わっていることを改めて実感した。完全な昔話。そりゃそうだな、書かれてから70年経つ通俗小説だもんな。今度は源氏鶏太でも読み返してみようかという気になった。コロナ自粛期間なればこそ。
2020/04/27
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