赤穂浪士 上巻 改版 (新潮文庫 お 46-1)
赤穂浪士 上巻 改版 (新潮文庫 お 46-1) / 感想・レビュー
アッキ@道央民
元禄泰平の世。浅野内匠頭の松の廊下での吉良上野介への刃傷事件に端を発するいわゆる『忠臣蔵』赤穂の国家老の大石内蔵助のもとで藩は籠城か殉死、復讐かなど様々な思惑が入り乱れる。一方、上杉家家老の千坂兵部もそんな赤穂方を探ろうと動く。一方で、浪人堀田隼人や怪盗蜘蛛陣十郎などの登場人物も事件にどう関わって来るのか・・・。時代小説の醍醐味たっぷりな作品。ドキドキしながらも下巻に続きます。
2014/12/19
mtngsng
12月と言えば忠臣蔵!ということで初挑戦。初めは違うのを読もうと思ってたけど、アレンジがされているようなので、まず基本の大佛次郎。分厚いが思いのほか読みやすい。松の廊下からの内匠頭切腹、そして城明け渡しの静かな情景には胸が熱くなる。ただ、堀田一味の話にいまいち乗れない。なんでだろう。話は何となく知ってるレベル。だから討ち入りが切腹後即でないと知って驚いた。そして何よりも著者が執筆時30代前半ということにびっくり。
2010/12/15
m
これだけ吉良や柳沢サイドから隠密や刺客を送られていた中で、仇討ちを成功できたのは快挙だ。丁寧に読めば読むほど、吉良を討つことの難しさがわかる。それにしてもとにかく長い。普段読む本の二倍近い厚さがあるのにまだ上巻(笑)無事に最後まで読み切れるか不安だ。仇討ちへの道のりは長い。
2015/12/27
キョートマン
吉良上野の再評価はよく聞くけども、刃傷沙汰に及ばれるくらいなんだから、それ相応に嫌味な人物だったんだろうな。もしくは浅野が理不尽にキレやすいやべー奴だったのか。
2023/02/02
あかつや
年の暮れの風物詩として幾度も映像化されてきた忠臣蔵だが、よくよく思えば腰を据えて見た覚えがない。殿中でござる~とか、討ち入り時の乱戦とか、覚えてるのはそんなもんだ。なのでいっちょ小説で読んでみようと思った。いくつかある中でも特に読みごたえのありそうなこれにしたのだが、いまのところすごく面白い。各陣営の思惑や腹の探り合いとか、その時代の流れの中で個人がいかなる思いを抱いていたかとか、そういうのがしっかり描かれている。チャンバラももちろんある。あの有名なラストへ向けて、どう物語が進んでいくか、下巻が楽しみだ。
2018/12/13
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