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赤穂浪士 下巻 改版 (新潮文庫 お 46-2)

赤穂浪士 下巻 改版 (新潮文庫 お 46-2)

赤穂浪士 下巻 改版 (新潮文庫 お 46-2)

作家
大佛次郎
出版社
新潮社
発売日
2007-11-01
ISBN
9784101083056
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赤穂浪士 下巻 改版 (新潮文庫 お 46-2) / 感想・レビュー

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アッキ@道央民

いわゆる忠臣蔵を題材にした作品。赤穂浪士側から見ているようで、吉良上野介は憎むべき仇として描かれていますね。大石内蔵助以下四十七士の討ち入り、単に主君の仇討ちというだけでなく、天下泰平の世において主流になり始めていた新しい武士道への流れ、生類憐れみの令なんて法がまかり通る時代に一石を投じたのかなぁ。単に仇討ちで終わるだけで無く、その後の討ち入りに参加しなかった者達のエピソードなど描かれたり、内蔵助の苦悩など、決して美談では無いのだなと感じる。読みごたえある作品でした。

2015/01/11

mtngsng

内蔵助の動きに浪士と一緒にもやもやし、なかなか読み進められなかった。でも終わってみると読んで良かったと思う。討ち入りは当然盛り上がったけど、それ以外の部分も熱い。主君の気持ちを理解しながらも苦渋の決断をする千坂兵部。奮戦する上杉配下の小林や清水。吉良の隣家である土屋家の対応。討ち入りに参加しなかった者の苦悩。細川家での切腹までの交流。ただやっぱり堀田の話は・・・なんて思ったり。終わり方も当初と変わっているみたいですが、内蔵助の苦悩で終わるのも好きかも。でもこれが80年前に書かれたものか。

2011/01/05

キョートマン

上巻ではたびたび出てきた吉良上野の視点が、下巻の序盤を最後に全く出てこなくなる。読んでいる身としても吉良邸の内部が分からなくてもどかしくなった。

2023/02/16

あかつや

面白かった。これで一応忠臣蔵のあらましはつかんだと言っちゃってもいいのかな。他の作家が書いた小説も機会があったら読んでみよう。やはり見所は最後の討ち入りの場面。主君の敵を討つための討ち入りという行為は今の感覚でとらえればテロ行為のようなものなのだろうが、討ち入り直前の赤穂浪士たちの雰囲気の描写はまるでスポーツの大試合に望むチームのような活気があり、事が済んだ後の雰囲気もまた、勝利チームの達成感と明るい虚脱感が見て取れて、ああこれは武士の世界のルールに則ったまっとうな勝負事だったのだなあと納得させられた。

2018/12/20

sayzk

2~30年ぶりの再読。たとえば歌舞伎や浄瑠璃の忠臣蔵を見る機会があった時に入って行きやすいような、もっと臭いめの、古典的な、日本人の鑑のような筋を期待したあの頃。 若い人たちには是非、他の著者でもいいから、映画、芝居でもいいから、触れて、そうして、日本に残していって欲しいです。

2014/12/30

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