冬のかたみに (新潮文庫 た 15-11)
冬のかたみに (新潮文庫 た 15-11) / 感想・レビュー
遥かなる想い
著者の自伝的要素が強い作品である。 日韓の血を引く 自らの人生を 冷徹に描く。 感情を抑えた筆致が 逆に 哀しみを誘う。 自裁した父と 去った母…孤独な苦闘とともに ひたすら 臨済の家風に浸っていく …戦中・戦後の韓国、日本鎌倉の 雰囲気が 整然と伝わる、そんな印象の作品だった。
2018/10/31
金吾
日韓混血の著者の自伝的な話です。数奇な人生と幼少期から教養を身につける生活が造詣の深い内面的な作品を産み出す背景だったのだなと感じました。幼少期が良かったです。
2022/04/07
かえる
借りた本。立原正秋ははじめて。漢文や禅問答はわからないので読めるところだけ。良い師や友を得ることはよく生きるのに重要なのだろう。「禅は解釈ではなく会得であった」きっと、本当にそうなのだと思わされた。陶芸をするところが好きで、そばや精進料理がうまそうでいい。
2013/09/11
midokame
★★★
KK
筆者の自伝的小説 以前読んだがあまり覚えてない。難しい漢字や仏教言葉のため時間がかかった。韓国語を少し習っているので、韓国のことが少し理解できたのがよかった。
2019/12/03
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