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春の鐘 上 (新潮文庫 た 15-15)

春の鐘 上 (新潮文庫 た 15-15)

春の鐘 上 (新潮文庫 た 15-15)

作家
立原正秋
出版社
新潮社
発売日
1983-07-01
ISBN
9784101095158
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春の鐘 上 (新潮文庫 た 15-15) / 感想・レビュー

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金吾

○綺麗な文章と情景の表現が美しさを感じます。男女関係はどろどろしていますが、美術や食事に関して良さが伝わってきています。下巻でどのような展開になるのでしょうか?

2023/12/20

しゅんしゅん

奈良や京都の寺や美術品の描写が渋くて良い。妻の不貞への嫌悪と裏腹に、事情はどうあれ自身も立派に不倫をしているが焦燥感には欠ける。そこまで急展開せずに、徐々に関係性をあたためていく過程を感じられるが、魂の交流と呼びながらも進展がどうも乏しく思えるのも否めない。美術品への造形や感性は鋭いのだろうが、人間心理の描写をもう一歩踏み込んで見せてもらいたいと感じた。しかし、そういったある種の頓着しすぎない割り切った大人の恰幅の良さのようなものが、過去に傷ついた女性を包む要素になっているのかも知れない。下巻へ続く。

2021/10/23

シェリー

奈良と東京で別々に暮らす夫婦のそれぞれが交互に語られる。心は夫に在りながらも、別の男性で心と体の隙間を埋めようとする妻、同じマンションに住む多恵と夫婦のように暮らす夫。奈良の町や寺の描写が美しく風景が浮かぶ。下巻の展開に期待。

2015/07/22

東森久利斗

清く正しく美しく、大人には大人の世界、言い分、事情がある。胃にもたれない、スッキリした古都の街並みに相応しい男と女の関係がカッコよい。魚料理が美味そう。魚食いてえ。今は、何が旬かなあ…

2017/02/08

月夜のコオロギ

よく読むと意味不明の日本語の多い立原世界ですが、なぜか季節の変わり目になると読みたくなるんですよねー。特に日本はいいなと思いたくなるたんびに引っ張り出してくる一冊です。

2010/12/30

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