春の軍隊 (新潮文庫 こ 8-8)
春の軍隊 (新潮文庫 こ 8-8) / 感想・レビュー
tama
自本 再々再読(回数不明なほど)74.4.21 ハードカバー 新宿紀伊国屋で購入 時期的に、堺で就職して、配属された小山から休日出て来て買ったかも。「小夜時雨」「鷺娘」が凄くいい。日本の湿度、体温、諦念、情緒。知っているではなくて自然と浸みだしてくるもの。そんなのが描かれています。最後の「悪霊」の「現代の人間は、記録の中から、一方的に敗者の無惨さにのみ強い同情を抱きがち」の言葉はもっとずっと広い日本人全部の大昔から持つ感情傾向と思えてしまう。
2017/08/03
いづみ
SF8編。表題作「春の軍隊」は乾いた無情さを感じます。これが書けるのは、世代もあるんだろうな。「オフー」はなるほどと思わせるSFですが、終盤の書き方が印象深い。人類は既に侵略をたびたび受けていたのかもしれません。何者かからは不明ですが…生命ではなく概念的な何かかもしれない。
2012/02/14
茶坊主
図書館本。友達が読んでたので。「軍隊」はちょっとなじめなかったかな~~。「藪の花」「オフー」あたりは、これからさらに踏み込んで、人間の「欲」を見せたら、篠田節子風になるのかな??
2017/08/19
小物M2
◎「春の軍隊」○「共喰い」○「こういう宇宙」△「四次元オコ」○「男を探せ」○「藪の花」○「オフー」○「DSE=SJ」
2024/02/03
1977年から
1978年
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