おしゃべりな訪問者 (新潮文庫 こ 8-9)
おしゃべりな訪問者 (新潮文庫 こ 8-9) / 感想・レビュー
新天地
小松左京自身がタイムマシンに乗って様々な時代の様様な人物にインタビューし、そこで繰り広げられる文明論、文化論、人物批評、そして人は?日本とは?さらには神仏の議論まで!?という博覧強記の書。自分としてはなじみが薄いどころか、ここで初めて知った人物が結構いてまた、論じられていることも高度でとても難しい読書だった。とにかく小松左京とは途轍もない人物ということが伝わった。
2020/04/17
四不人
ふと思いだし、引っ張り出してきて再読。何回読んでも面白い。金方慶が一番好きだが、阿弥陀さまの内容にも唸る。「宇宙論に”我”が混じると増上慢になり、”利他行”に宇宙論が感染すると救世主という狂気に陥る」というのは至言だろう。「この”文明毒”は「血の匂いに酔う」ことから始まり、ようやく人類はこの毒に対する免疫を手にしつつある」という認識も、「情報化によって各個人が”情報発信者”になるだろうが、”思想毒をまき散らす情報公害”にならないよう、釈尊の教えを再検討すべき」というのも正しい。改めて脱帽。尊敬。
2023/04/07
hibimoriSitaro
再読。80年8月初版の85年2月7刷。小松左京御自らタイムマシンに乗って始皇帝・アステカ王・足利義満ら歴史上の人物にインタヴュする。げら笑いするおもしろさなのにわずか7篇とは殺生な。挿絵が秋竜山。
2013/01/13
いづみ
古今東西の有名人に、タイムマシンらしきものでインタビューに行くというSFらしい作品。その時代も舞台も幅広いこと、生態学から文化に政治に宗教まで様々な話題で語られる内容は相当なものです。…自分が歴史が苦手なのもあってあまりついていけなかったなあ、もったいなかったー。
2012/02/15
1977年から
1978年
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