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やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記 (新潮文庫)

やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記 (新潮文庫)

やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記 (新潮文庫)

作家
小松左京
出版社
新潮社
発売日
2018-09-28
ISBN
9784101097121
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やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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優希

エネルギー万歳。アウトローな魅力。名前だけは存じていましたが、作品は読んだことがないので、ちょっと興味が湧きました。

2023/09/08

くまさん

 青春と社会の未来についてここまで明確に語れる人は少ない。「青春という、一種猛烈な、熱病的状態を通過するために、そのはげしい動揺をたえぬく力も、青春という状態そのものの中に、ちゃんと備わっている」。自己破壊もまた、新たな自分を作り出す契機である。万博や情報が架け橋となって目指される明日は、「数々の矛盾や軋轢が、少しでもよいよい方向に解決され〔中略〕よりゆたかで、より苦痛が緩和され、それぞれの特性に応じて、より充実した生をおくることのできるような世界」なのだ。SFを書く動機も明かされる。納得の連続だった。

2019/01/09

阿部義彦

新潮文庫の新刊です。あっと言うに店頭から消えて追加でまたどっさり注文してました。きっと私と同じ年代の方が買ってるんだと思います。日本SF界のブルドーザー小松さんの若き日の回想、二本立てですが圧倒的に前者が良いです。後者では大人の事情で翻弄されたり、調停役のような事もやむを得ずしてますが、青春期では無一物の裸で無力しかし好奇心と茶目っ気たっぷりの疾風怒濤時代の一青年の体験した敗戦直後の火事や焼夷弾の場面、鉄拳制裁の教師が豹変して「実は私は民主主義者で、、」などという知っておかねばならない事が満載!感謝

2018/10/08

塩崎ツトム

実際の戦中派の話は、生々しい!戦争は前線で戦う兵隊はもちろんだが、銃後の暮らしも悲惨だが、実体験だけに全ての改造が鮮明なのだった。空腹と暴力と汚辱が日常だが、日常だけに、感覚がマヒしていて、小松先生も「当時は何も感じなくて、あとから考えて異常だとわかる(大意)」と述べている。そして万博編。無数の意思決定の「中の人」となったわけだが、なんとかして巨額な金が流れて魑魅魍魎に食いつぶされそうなところに、「万博の哲学」を注入しようとしたところは頭が下がる。(つづく)

2024/10/10

旗本多忙

「復活の日」「日本沈没」の作者で超有名である小松左京さんであるが、大阪万国博覧会にも大きな関与があって多大な助力をした方だったようだ。スムーズに読めず日数もかかったので、内容も忘れてしまったが、星新一、筒井康隆とならんでSFの大家のようだ。尤も筒井康隆作品は全く読んでないが。堅物のイメージと違って、戦時中から戦後、そして万博に東奔西走した若き日の小松左京のパワーに陶酔した。こんど初期作品の「日本アパッチ族」を読んで見たい。

2022/09/10

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